夏から秋にかけて台風が多くなる沖縄では、強い風から住まいを守る知恵が詰まっています。
その一つに防風林という種類の木があります。
例えばテリハボク、モクマオウ、イスノキや、ハイビスカスも防風林だそうです。
写真の木は沖縄では馴染み深いフクギ。
フクギといえば、本部町備瀬の集落にある「フク木並木通り」が観光地として有名ですが、
そこだけではなく、風が強い地域でまっすぐに上に伸び、
枝を広く張るため風避けになる防風林は 海岸のビーチや伝統的な古民家の傍らに多く見かけます。
最近では道路沿いや畑の脇にも増えてきました。
これから台風シーズンを迎える沖縄。
住宅地や集落の傍らには先人たちの知恵が今も活きています。

文・写真:根間詩穂里