「トイレ掃除は水で洗い流すでしょ。」私の友人もこう言います。
実際に沖縄出身の私が住んでいた場所のトイレはその多くがタイル張りでした
鉄筋コンクリート造が多い沖縄では、
湿気やコンクリートとの相性を考えてタイル張りが普及したため、
アパートや住宅の多くにはユニットタイプに限らず、
トイレの床にタイルが敷き詰められ、排水口がついているのが一般的です。
写真のようにスリッパを置いたりトイレ用のすのこを置く所もあります。
本土ではトイレの床はフローリングで、
掃除は拭き掃除で済ませるのが一般的なのですが、
沖縄には「トイレの床は水洗いしないと汚い」という考え方が生まれ
水洗いが習慣になっています。
しかし最近では、木造住宅の普及とともに住宅やマンションにフローリングを使うところも増えてきました。
トイレのタイル張りについて様々な諸説がありますが、
一説にはアメリカ統治下であったことゆえに沖縄にコンクリート造の住宅が増えたためでもあるようです。

文・写真:根間 詩穂里