【住まい百景】Small is More

敷地面積20坪にも満たない狭小地。
ご夫婦とお子様お2人の4人家族が住まわれています。
2人目のお子様の誕生を前に長年の夢だった住まいづくりを始められました。
| 狭小地でありながら空間の変化と豊かさを

狭小地では建物の大きさも制限されますが、ここで大切になってくるのは、空間の大きさや広さといった物差しよりも、実は空間の密度です。 家族が何処にいても気配を感じられる。床の高さや天井の高さの変化がある、いろんな居場所があることなど。中でも、吹き抜けのあるリビングはダイニングとの繋がり、ワークスペースとの繋がり、3階部分との繋がりを持ち、空間の豊かさを感じられます。
| 家族の動線にあるワークスペース

ものづくりを生業とするS様は住まいづくりに対する要望が明確にありました。その要望の1つがご主人のワークスペースを家族の動線上にもっていくこと。1Fから3Fをつなぐストリップ階段をスキップフロアにし、ワークスペースをつくる。家族の動線上にワークスペースをつくることでコミュニケーションの場が1つ生まれます。
| ちょうど良い小ささから考えてみる

ワークスペース下にはシューズクローク、階段上につづく収納棚。
用途を分けた2つのバルコニー、対面式のキッチン。
全ての空間の密度が濃く実面積以上の広さを感じ取ることができます。
ちょうど良い大きさから考えるのではなく、ちょうど良い小ささから考えてみる。
そう考えてみると自分にとって大切なものが見つかるかもしれません。
Producer, Designer:村上 信太郎
OPEN HOUSE は終了しました
【住まい百景】とは?
お施主様が実際に生活されているお住まいを写真とともにご紹介していくシリーズ。
作り手の視点で住まいが出来上がるまでのプロセスや住まいに込められた思いなどを綴ります。