【住まい百景】紡がれる物語

幹線道路から1本小道に入った閑静な住宅街。
祖父母が生活を営んだ場所に構えられたという新居。
| アメリカンヴィンテージのインテリアが映える

ご夫婦ともにヴィンテージテイストが好きというI様。
ウォルナットの木質や黒いスチールの手すり・窓枠などが置かれた家具と綺麗に融和しています。
| 階段を介した開放的なLDK

友人を招いてホームパーティーをしたい。
そんなご要望からLDKを一体化。
リビングの隣にはリビングと同じ目線のバルコニーが広がります。
| 北側道路でありながら採光と防犯性を

北側に道路を持つI邸は日当たりが悪く、暗い印象の北側道路で採光と防犯性を確保することが課題になりました。そこでリビングを2Fに計画し、ストリップ階段から光をおとすことで明るく開放的な印象に。人が集まる空間を2Fに持ち、1F部分は水まわりや寝室などにすることで、光とプライバシーのバランスを考慮しています。
| 個人的な想いが反映される住宅でありながら、様々な人へ影響を与えていく

建築をする際、まずは土地の状況を考察することから始めていきます。
そこで大切なのは現状の周辺環境だけでなく過去はどうだったか、今後どう変化していくのかを推察していくことです。そして全体のバランスを整えていくこと。住まい手が理想的な暮らしを送り満たされる幸福は、作り手の想像を超えて様々な人に伝播するのだと思います。
Designer : 村上 信太郎