【住まい百景】Layered House 住まい手×作り手

区画整理地の東側道路付の敷地に位置するI邸。
十二単衣のようにレイヤーを重ね、間接照明を用いることで軽やかながらも優美なファサードになっています。
| 家族のギャラリースペース

外部アプローチと素材を連続させた玄関ホール。
床、天井、アクセントウォールで重厚な印象を出しながらも、重たくなりすぎないよう間接照明を使い浮遊感を出し目線の先にサッシを配置して洗練された高級感を演出しています。
また、玄関収納奥の壁面にはピクチャーレールを仕込み、写真や絵などを飾れる家族のギャラリースペースとして利用しています。
| 一体化しつつもリズムある空間構成

中庭を中心としたLDKはプライバシーを保ちながら、開放感を得ることができます。
玄関からリビング、リビングからダイニングへと続くステップフロアがリズム感を生み空間ごとの輪郭を生み出します。
ポイントは奥様たっての希望のアイランドキッチン。
一体化したLDKでご家族を見守ることができます。
| 作り手×作り手
ご主人が設計士というI様。自身の住まいをデザインするのが長年の夢だったそう。
設計者同士でのコラボレーションとなり、昼夜問わずの意見交換になっていった住まいづくり。ここでの課題は奥様とのイメージの共有でした。そこでまとめたプランをご主人とデザイナーとで奥様にプレゼンテーションすることに。

住まい手と作り手との思いが重なり合うことで、住まい手と作り手の存在そのものが重なり合ってできた家。 そんな思いの重なった家は、きっとこれからも家族を温かく包み込み、住まい手の思いの重なりを育んでいくことでしょう。
Designer: 村上 信太郎
OPEN HOUSEは終了しました
【住まい百景】とは?
お施主様が実際に生活されているお住まいを写真とともにご紹介していくシリーズ。
作り手の視点で住まいが出来上がるまでのプロセスや住まいに込められた思いなどを綴ります。